AI翻訳の表記、ばらつく?小さな「用語集」を添えてみよう

AIロボットが用語集を参照し、2枚の翻訳文の表記をそろえるイラスト

AIに日本語サイトの英訳を頼んだら、同じ「お問い合わせ」がページによって違う表現になった。こんなときは、翻訳する前に小さな用語集を添えてみましょう。決めてある表記を、AIにも先に渡しておく方法です。

まずは「次の対訳を優先して使って」の一文

「自然な英語にして」だけでは、案件で使いたい訳語までは伝わりません。ナビゲーションやサービス名など、そろえたい言葉を日本語と英語のペアで指定します。最初から大きな辞書を作る必要はなく、今回の文章に出てくる数語で十分です。

架空のサイトなら、こんな頼み方

以下は、サイトの案内文を英訳するための作例です。用語集は案件で承認済みの表記に入れ替えてください。

次の日本語を、Webサイトの案内文として英訳してください。
翻訳では、次の対訳を優先して使ってください。

【用語集】
・ひなた工房 → Hinata Studio
・制作実績 → Our Work
・お問い合わせ → Contact Us

【ルール】
・用語集の英語表記は、大文字・小文字も維持する。
・URL、メールアドレス、数字は原文のまま残す。
・原文にないサービスや説明は追加しない。
・指定した訳語では文意が不自然になる箇所は、
  勝手に別の訳語にせず、末尾の「確認事項」に分けて知らせる。

【原文】
ひなた工房の制作実績を紹介しています。
制作のご相談は、お問い合わせからご連絡ください。

ポイントは「用語集に従って」だけで終わらせず、迷う箇所の扱いも決めること。固有名詞はそのまま残すのか、指定の英語名を使うのかも、先に伝えておくと確認しやすくなります。

複数ページを訳すときほど役立つ

サービス紹介、実績ページ、問い合わせ案内を別々に訳す場合も、同じ用語集を添えれば共通の基準を渡せます。案件ごとにメモしておくと、次の更新でも使い回せますね。

ただし、これはAIへの指示であって、訳語を強制する専用機能ではありません。指示漏れや誤訳は起こり得るため、出力後は指定語、URL、数字と原文の意味を確認しましょう。用語集に誤りがあれば、その誤りを広げることにもなります。自然さに迷う表現は、文脈が分かる人の確認を挟んでから公開するのがおすすめです。

参照:OpenAI「Prompt engineering」(2026年10月27日確認)。明確な指示を与える考え方を翻訳作業に応用した、この記事独自のプロンプト例です。