メール送信に使う回線を絞る、SMTP認証のIPアドレス制限

業務メールを主に社内の決まった回線から送っているなら、メール送信に使える接続元を絞る方法があります。エックスサーバーの「SMTP認証セキュリティ設定」にある、IPアドレス制限です。受信する迷惑メールを減らす設定とは役割が異なり、第三者による不正なメール送信への対策として検討できます。
この機能では、許可する接続元IPアドレスをホワイトリストに登録して使います。新サーバーパネルで「SMTP認証セキュリティ設定」を開き、対象ドメインの「ホワイトリスト」のペンアイコンから登録します。その後、IPアドレス制限をONにします。リストが未設定のままではONにできません。
ただし、制限はメールアドレスごとではなく、ドメイン単位です。社内パソコンだけでなく、在宅勤務の端末、外出先のスマートフォン、外部サービスなど、同じドメインのメールをどこから送っているかを先に洗い出しておきましょう。
回線によって接続元IPが変わる運用では、登録内容と合わず、正規の利用者も送信できなくなる可能性があります。固定IPの回線を中心に運用する場合など、許可する接続元を管理できるかどうかが、導入を考える際のポイントです。
また、公式マニュアルでは、契約サーバーからの内部送信と、エックスサーバー提供のWEBメールは、このIPアドレス制限の対象外とされています。サーバー内のWordPressからの送信も内部送信の例に挙げられています。この設定だけで、すべての送信経路を制限できるわけではありません。
クライアントのメール環境に適用するなら、利用者と送信経路を整理し、設定後は普段使う各環境で送信を確認しておくと安心です。許可したIPと利用場所を一緒に記録しておけば、回線変更や担当者の交代時にも見直しやすくなります。
参考:エックスサーバー「SMTP認証セキュリティ設定」(2026年11月7日確認)

