打ち合わせ前にひと練習!AIに「クライアント役」を頼んでみよう

クライアント役のAIロボットとWeb制作者が、サイト画面を前に打ち合わせを練習するイラスト

「追加費用が必要な理由、どう説明しよう」「納期の相談をされたら、すぐ答えてしまいそう」。打ち合わせの前に受け答えを整理したいときは、AIにクライアント役を頼んで、会話の練習をする方法があります。

回答例を読むだけでなく、自分で返してみる

AIに説明文を作ってもらうのも便利ですが、相手の質問を受けて、自分で返事を考える練習もできます。今回はWebサイト制作の打ち合わせを想定します。場面を絞ると、何を練習したいかが伝わりやすくなります。

あなたはWebサイト制作を依頼する、架空のクライアント役です。
私は制作者役として、打ち合わせの受け答えを練習します。

場面:当初の範囲にないページ追加を相談されています。
あなたは「少し追加するだけだから、今の費用と納期のままで
できないか」と考えています。高圧的な人物にはしないでください。

進め方:
・クライアントとして短く発言し、私の返答を待つ
・私のセリフや模範回答を先に書かない
・私の返答を踏まえて、自然な追加質問をする
・私が「振り返り」と送ったら役を終了する
・振り返りでは、実際の私の発言をもとに、
  説明できた点、曖昧な点、言い換え例を各1つ示す

費用・納期・契約条件の具体値は決めていません。
練習の中で勝手に確定しないでください。
まずクライアントの最初の発言だけをお願いします。

これはこの記事用に作成したプロンプトです。実在する会社名や案件資料を入れなくても、一般化した状況で始められます。

練習したいのは「その場で決めない」返し方も

たとえば、ページ追加の相談なら、必要な内容を確認してから影響を調べ、改めて返答する流れも練習できます。うまく話そうとするあまり、未確認の納期や対応範囲を約束していないか、自分の返答を読み返してみましょう。

会話の途中で詰まっても、そのまま考えて返して大丈夫です。終わったら「振り返り」と送り、改善する言い回しを1つ選んで、もう一度試すくらいの短い練習にすると取り入れやすそうです。

AIのクライアントは、あくまで架空の相手

AIが納得したからといって、実際の打ち合わせでも同じ反応になるとは限りません。相手の本音や契約上の正解を判定するものではなく、自分の説明を試すためのリハーサルです。フィードバックもそのまま正解扱いせず、実際の制作条件に合う部分を選びましょう。

AIが途中で助言役に戻ってしまったら、「今はクライアント役として、私の返答を待って」と伝え直せます。次の打ち合わせで説明しづらいことがあれば、1場面だけ試してみてはいかがでしょう。

参照:OpenAI「Teaching with AI」(2023年8月31日公開)のロールプレイ活用例。この記事のクライアント役プロンプトと制作場面への応用は独自に作成しています。