AIの比較、結論だけで選んでない?「判断基準」を先に伝えよう

AIロボットが共通のチェックリストを使い、A案とB案を比較するイラスト

AIに「A案とB案、どちらがいい?」と聞いたら、もっともらしい結論は返ってきた。でも、何を重視して選んだのかが分からない。比較を頼むとき、こんなことはありませんか?

そこで足したいのが、「この判断基準で、両方を比較してください」という一文です。さらに優先順位を添えると、自分の案件に合うかどうかを検討しやすくなります。

「いい」の基準を、先にそろえる

例えばWebサイトの制作案なら、初期費用を抑えたいのか、担当者が更新しやすいことを重視するのかで、選び方は変わります。「おすすめして」だけでは、こちらの優先順位までは伝わりません。

比較項目は、まず3つ程度に絞ると見渡しやすくなります。候補ごとに違う長所を並べてもらうだけでなく、同じ項目を同じ順番で比べるのがポイントです。

そのまま使える比較の頼み方

次の例は、クライアント向けの制作案を比較する想定です。角括弧の部分を、自分の候補や資料に置き換えて使ってください。

次の2つの制作案を比較してください。

【今回の目的】
公開後、Webに詳しくない担当者でもお知らせを更新できること。

【候補】
A案:[構成・費用・運用方法などの情報]
B案:[構成・費用・運用方法などの情報]

【判断基準と優先順位】
1. 担当者の更新のしやすさ(最優先)
2. 公開後の保守の負担
3. 初期費用

この判断基準で、両方を同じ項目・同じ順番で比較してください。
表の列は「判断基準/A案/B案/判断の根拠」にしてください。
渡した情報で判断できない項目は「要確認」とし、推測で埋めないでください。
最後に、この優先順位ならどちらを選ぶかと、その判断が変わる条件を短く示してください。

費用が最重要の案件なら順番を変えます。「初期費用は○円以内」のような必須条件がある場合は、それも別に書き添えましょう。文章案やデザイン案の比較にも、読みやすさ・伝わりやすさなど、目的に合う基準へ置き換えて使えます。

表がきれいでも、根拠は確認する

この頼み方は、AIの判断を客観的な正解にするものではありません。そもそも渡した資料が足りなければ、比較にも限界があります。「要確認」が残ったところは、決定前に情報を集める項目として使いましょう。

最初から100点満点で採点させるより、まずは各項目の根拠を短く説明してもらうと確認しやすくなります。基準自体が偏っていないかも含めて読み、最後は実際の運用条件に照らして選びたいですね。

参照:OpenAI「ChatGPT Enterprise Prompting Guide」(2026年11月1日確認)。判断基準や条件を明確にする考え方を参考に、この記事独自の比較テンプレートを作成しています。