AIの文章がしっくりこない?完成例を1つ添えてみよう

完成例のカードをAIに見せて、文章の書き方をそろえるイラスト

AIに「親しみやすい文章で」と頼んだのに、少し軽すぎたり、逆に堅かったり。言葉だけで好みを伝えるのって、意外と難しいですよね。そんなときは、指示に「完成例」を1つ添えてみましょう。

「こんな感じ」を文章で見せる

完成例があると、語尾だけでなく、情報を並べる順番や文章の長さも伝えやすくなります。OpenAIの公式資料でも、入力と望ましい出力の例をプロンプトに含めて、回答のパターンを示す方法が紹介されています。

たとえば、Webサイトのサービス紹介カードを作る場面。すでに気に入っている原稿が1つあれば、それをお手本にして、別のサービスの文章を依頼できます。以下は架空のサービスを使ったプロンプト例です。

Webサイトのサービス紹介カード用に、見出しと説明文を作ってください。
見出しは25文字以内、説明文は80文字以内を目安にしてください。

次の完成例に合わせて、語調と情報の並べ方をそろえてください。
例のサービス内容は、新しい原稿に流用しないでください。

【お手本の情報】
出張写真撮影。店舗やスタッフの写真に対応。納品はデータ。

【完成例】
見出し:店舗の魅力を、写真で伝える
説明文:店内やスタッフの雰囲気を撮影し、Webサイトで使いやすいデータでお渡しします。

【今回の情報】
ホームページ更新サポート。
月1回まで、WordPressの文章と画像の差し替えに対応。
依頼方法はメール。

今回の情報だけを使い、見出しと説明文を1組出してください。

サービス紹介やお知らせの統一に便利

この頼み方は、複数のサービス紹介、スタッフ紹介、お知らせ文など、同じサイト内で文章の調子をそろえたいときに役立ちます。長い文章を丸ごと渡さなくても、まずは短いお手本で試してみてください。

さらに「語調と情報の並べ方をそろえる」のように、何を参考にしてほしいかも添えるのがコツ。「この例を参考に」だけより、合わせたいポイントがはっきりします。

お手本の内容まで引き継がないように

注意したいのは、例にしかない料金や実績まで、新しい原稿に混ざってしまうこと。例と今回の情報を分け、流用してよいのは書き方だけだと伝えましょう。完成後も、数字やサービス内容は元の情報と照合します。

例を添えれば必ず改善するわけではありません。簡単な依頼なら短い指示だけで十分なこともありますし、指示と例が矛盾すると、かえって意図が伝わりにくくなります。「言葉で説明しても、どうも違う」ときに使える一手として覚えておくと便利です。

参照:OpenAI公式「Prompt engineering」、「Reasoning best practices」(2026年10月20日確認)